EDAYA工房にて竹楽器を作りました!!(インターン生 小早川)

EDAYA公式ブログをご覧の皆さん、こんにちは!
インターン生の小早川千春です。

私は今、EDAYAのジュエリーに込められたストーリーや竹文化そのものを実際に自分の目で見てお伝えするために、フィリピンのバギオという町にあるEDAYA工房まで来ています!
実はこの工房まで来るのには長い長い道のりがありました。

東京から首都マニラまで約4時間半飛行機に乗った後、バス乗り場まで行くのにタクシーで30分、そしてバギオ行きのバスに乗って8時間ガタゴトガタゴト…。長い時間がかかった分、建物全てが竹で作られた工房を目にした時の感動はとても大きいものでした。
カリンガ族は昔から日常生活に密接に関わる形で竹を使用していたのですが、今はその大切な竹文化も忘れられつつあるそうです。実際に竹文化を肌で感じられるこの場所は、EDAYAの目指す未来を再認識させてくれる場所だと感じました。

EDAYAのジュエリーを一つ一つ手作りされている職人エドガー氏は、失われつつあるカリンガ族伝統文化の一つ、竹楽器を作ることが出来る世界でたった三人しかいない存在の一人でもあります。
今回は竹文化をより身近に感じたい!という私のわがままに答えていただく形で、実際に楽器を一緒に作らせていただきましたので、工房全体の様子と一緒に皆さんに紹介させていただきます。

Mr.Edger's work space
こちらが普段ジュエリーや楽器を作っているワークスペースです。左にある竈で毎日火を起こして蒸気を竹に当てる作業を何年もかけて行い、より強くて味のある竹を作っています。原料の竹を素材として使えるようにするまでにも、想像以上に手間がかかっています。

一言で伝統のある竹楽器と言ってもその種類は様々で、それぞれの成り立ちには深い意味が込められています。特に私が印象的だったのは、こちらの「sagaypu(サガイプ)」と「patungkog(パトンコグ)という二つの楽器です。

patungkog(left side) & sagaypu(right side)
この二つの楽器には「平和の象徴」という意味があります。少数民族が共に暮らすフィリピンでは民族間の争いが絶えなかったそうですが、争いの後には必ずこれらの楽器を用いて、民族の壁を越えて一緒になって音楽を奏でたことから「peace instruments」として大事にされてきました。
実際の演奏方法と基本的なフレーズも教えてもらいましたが、多くの人が同じフレーズを奏でることで生まれる一体感が、とても楽しく感じられました。

そして今回実際に製作させていただいたのは、こちらの楽器です。
私事ですが、実は中高大と7年間吹奏楽でフルートを演奏していたことがあり、せっかく竹文化を体験するならぜひ楽器で!という話を以前からさせてもらっていました。そこでカリンガ族に伝わる横笛は鼻で演奏する「olimong(ウーリモン)」という楽器なのですが、一般的なフルートの形により近いものを製作させてもらいました!

mouth flute made of bamboo
素材となる竹の太さや長さを選ぶところから始まり、トーンホールを開けたり装飾に竹のロープを編んだりと、約6時間ほどかけて作成しました。そのどれもがとても繊細な工程でした。

make some holes by warmed drills

carve my name and fired on ''EDAYA''s logo


EDAYAのジュエリーもこれらの楽器と同じように、長い時間をかけて製作されているのと同時に、作る人の意図や想いがたくさん詰まっています。その想いとは、私たちが一方的に送るものではなく、手に取っていただいた方自身の明日に繋がるようなものであればと考えています。そしてその明日へ繋がった小さなアクションが、私たちEDAYAにとっても素敵なものであればと思います。

今回は楽器製作という側面から、EDAYAの商品の元となっているカリンガ族に伝わる竹文化について紹介させていただきました。
皆さんに少しでも竹と職人の手作りの温かみが伝わっていれば、と思います!

finished making the flute with Mr.Edger



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