こんにちは。フィリピンよりEDAYA代表の山下彩香です。
バタバタと過ごしていたらそのまま年末を迎えてしまったような、フィリピンにいて年末の雰囲気がないのも相まって、今年がもう終わってしまうということにあまり実感がわかないような、そんな感覚ではありますが、みなさま、今年も本当に1年間たくさんの応援をどうもありがとうございました。みなさんのおかげで、日本各地で、フィリピンで、今年もかけがえのない瞬間をたくさん紡ぐことができました。
今年は3年目を迎えたということもあって、私の中では、これまで以上にチャレンジに自ら立ち向かい、アグレッシブな態度で臨もうと頑張った1年でもありました。思い返せば、2月・3月には初の滞在型インターン生として3人の大学生をフィリピンに迎え、4月からは日本にフランスよりインターン生が到着。そんなインターナショナルなメンバーと一緒に、5月末から6月にかけては、以降EDAYAのキーコンセプトとなっていった、「わたし」と「社会」のリ・デザインをタイトルに冠した個展を開催。バンブージュエリーからスタートしたEDAYAが、ビジネスとアートが融合するクリエイティブなソーシャルデザインブランドへと大きな1歩を踏み出したことを披露することができました。その後、藤野や御殿場でこれまた初めて開催した、カリンガ族の暮らしの知恵を生かしたバンブードームつくりも大成功。竹楽器製作ワークショップと合わせて、来年以降もたくさん日本の地方で開催していきたいワークショップのテンプレートを作ることができました。そして、8月はなんといっても本制作を目指してのクラウドファンディング!2回目のチャレンジも1回目と変わらず、とてもハードでしたが、最終的に186名、173万8千円の応援をいただくことがで来ました。年内には、執筆&作曲を終える予定で、年明けから編集&レコーディングを進め、春前には完成予定です。すべてが初めての経験で慣れないことだらけ。予想以上に時間がかかっていますが、EDAYA初の本とCD、魂込めて頑張っています。予定から遅れていて本当に申し訳ありませんが、ぜひぜひ楽しみに待っていていただけたら嬉しいです。
9月~11月は今年からスタートしたプロジェクトEthical Miningの立ち上げに奔走。学術的にも世界初のコンセプトであり、アジアの先住民族地域から彼らのイニシャティブでクリーンな金を生み出し、ゆくゆくはエシカルジュエリーともつなげていくことを視野にいれたムーブメントです。実は私のソウルプロジェクト。修士論文のテーマでもあって、今なお小規模金採掘の元労働者と仕事をする私にとっては、10年かかっても成功させたいプロジェクトです。国立研究開発法人産業技術総合研究所という大きな組織の皆さんとお仕事できたことも、私たちに大きな学びをもたらしてくれました。一方で、この時期日本では、EDAYA3年目にして初のいわゆる「社会起業家育成プログラム」に参加。日本初上陸のプログラムでもあったUnreasonable Labの参加スタートアップに選んでいただき、またETIC/SUSANOOの第3期メンバーにも選んでいただきました。実はどちらもプログラムも、第2創業的な新規事業で企画を出して通ったにも関わらず、巡り巡って、やっぱり新規事業ではなくて、今のEDAYAをもっともっと花開かせよう、となんだか不思議な展開になったのも、良い経験(笑)。そんな中、EDAYA3周年記念の新作として、10月には竹の蝶ネクタイ等、今までのEDAYAのバンブーアクセサリーの中で一番ユニークともいえる作品群を発表しました。変わった素材でできた蝶ネクタイとして、好評でとても嬉しいです!そして12月。日本からお客様を迎えてカリンガツアーを行ったり、執筆&作曲したり。加えて、来年1月19日~1月24日に来日予定の、Ethical Mining研修生のカリンガ族の若者3人とEDAYAスタッフのライナスの予定を調整したり。、、、と気づけば、あっという間な1年であったのでした。
さて、来年。
3年かかって、様々なチャレンジをしながら、ようやく自分たちのコアは、【「社会」との関係の中で、個々の「わたし」が本当に次の世代までつなげたいと思えるモノ、コトを発見し、それに関わることを選択し、実際に行動を起こすこと―そのプロセスを後押しする「気づき」を、一人ひとりの中に生み出したい。】ということであり、その媒体としてバンブージュエリーをはじめとするEDAYAの各プロジェクトをデザインすることだ、と気づくことができた私たちだからこその、やっと一線を越えて脱皮して”何か”になれるんじゃないか、といったようなあてのない直感を抱いています。人生に起こる全ての事に意味があるとして、その一つ一つのドットが繋がって、何かになる感覚です。脱皮という意味では、これまでの全てをまとめた私たちの今を本と音楽に詰め込まないと。そう、【「わたし」が本当に次の世代までつなげたいと思えるモノ、コトを発見し、それに関わることを選択し、実際に行動を起こすこと】を自らも実践しながら、その歩みが一つの確かな歴史となることを願いつつ、来年も謙虚に、でもダイナミックに前へ前へと歩んでいきたいと思います。最後に。こうした私たちの活動を支えてくれている全ての人たちの来年が、かけがえのないものとなることを心から願って。
山下彩香
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